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たけちゃん(竹本ひろこ)
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もくじ
第1章 はじめに
第2章 天プロ2期での私の大きな変化
第3章 天プロ2期再受講の5つの目的と達成度
第4章 今後の4つの課題
第5章 おわりに
第1章 はじめに
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このレポートは、天プロ2期卒業論文です。
天プロは、山田研太さん主宰の「自分の天才性をビジネスに落とし込み、唯一無二のポジションをつくるための天才系(アート型)ビジネスの世界にどっぷり浸かる短期留学プログラム」の通称。
自他ともに認める幸せな天才・山田研太(やまけん)さんがつくった、心理的安全性を維持しつつも刺激的なコミュニティーで、やまけんさんが紡ぐメンバー全員の世界に触れて、やまけんさんも含めて全員が変化していくプログラムだと、私は認識しています。
「5月2日までに卒論書いてね~」って課題が出た。
書きたいほどは山ほどあるけど、いくらたっても卒論が終わらない。
1テーマに絞って書くにはまだまだ思考が浅いので、天プロ2期で私が体験したことを記しておきます。
忘れっぽく、客観視と見えないものの整理が苦手な私が、今後の人生で迷ったときのよりどころの一つにするため、また、私経由でやまけんさんや天プロに興味を持ってくれた方に向けて、今回はブログ公開で振り返ることにしました。
第2章 天プロ2期での私の大きな変化
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天プロ期間中、仕事や家庭や自分自身において、いろんなことを選んで決めて行動してきた。
これまでの自分にできなかった新しい考え方も取り入れて、私は変わってきた。
いろいろ書きたいことはあるが、字数制限のため、どうにか絞った1つの変化について書く。
「自分のためだけにやり続ける」
天プロ1期での一番大きな変化は、「何もしない自分でも価値があると認められた」ということだった。
私は、転職を繰り返す父を見て、「働かざるもの食うべからず」という正義を持ち続けていたようだ。
天プロ1期を経て、「*そこにいるだけで大丈夫」と思えるようになったが、(*契約のない場合の話)
「自分だけの楽しみ(他の人にとってはどうでもいいこと)に他人を付き合わせてはいけない」と考えていた。
もともと空気を読むのも得意じゃないのに、嫌われることだけには敏感になり黙っていただけだった。
安心できる場だとわかってから、空気は読まずにチャットでどんどん発言した。
その後、自分がどう思われても大丈夫な場所がどんどん増えた。
天プロ2期では「課題」という名のもと、自分だけのために記録を始めた。
最初は匿名サイトに記録していたが、だんだん面倒になり、自分の名前で発信し始めた。
「他の人にはどうでもいいことだけど、自分にとっては価値があることを、自分だけでもだいじにしていこう」
そういう意思決定を支えてくれた代表が、ヘンリー・ダーガーだった。
ヘンリー・ジョセフ・ダーガー・ジュニア(Henry Joseph Darger, Jr. , 1892年4月12日 – 1973年4月13日)はアメリカ合衆国の作家、画家、芸術家、掃除夫。『非現実の王国で』の作者。誰に見せることもなく半世紀以上もの間、たった一人で1万5000ページもの作品を描き続けた。死後、アウトサイダー・アートの代表的な作家として評価されるようになった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
彼の詳しい生活歴や、作品については、Wikipediaなどを参照していただきたい。
引きこもりで孤独なダーガー。
他人とのコミュニケーション能力がなかったのか、嫌っていたのかは、もうわからない。
ダーガーはこの世にいないのだ。
先の本には、ダーガーは現実では不幸だったと書いてある。
でも、非現実の創作において彼は、誰の干渉も評価も受けずに、ただひたすら楽しめていたのかもしれない。
それなら不幸でもないはずだ。幸せか不幸せかは、ダーガー自身にしかわからない。
私はダーガーのおかげで、「人生、何やってもいいんだ」と思えた。
世に出なきゃダメでも、売れなきゃダメでも、ない。
自分がOKだったら、それ以上必要ではない。
天プロにいなければ、ダーガーまでたどり着かなかった。
「たけちゃんは探索期だよ」という指針のおかげで「私、こんなことしてていいのかな」とも思わなかった。
私は西加奈子さんの「サラバ!」を読んで、2月から始めた記録がある。
「唯一無二のポジションだけど稼げない、自業・母業の記録」だ。
私も自分の体験を記録に残したいと思った。
私が死んだら困ると言う娘に「記録」を残したかった。
世に出なくてもいい。
誰かに伝えなくてもいいのかもしれない。
まずは自分を満たしていく。
幸せかどうかは自分で決めるし、だからといって決めなくてもいい。
何でもいいのだ。
*「唯一無二のポジションだけど稼げない、自業・母業の記録」は、わが子に関する個人情報が多いので公開していません。
第3章 天プロ2期再受講の5つの目的と達成度
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そもそも何のために2期を再受講したのか、受講してその目的が達成できたのかを振り返る。
1.「仮称:天才本」ができるプロセスを観察したい
ぼくが天才の研究をしてるのは
— やまけん / 変人であれ (@yamaken_edu) July 11, 2020
・生きやすい人を増やすこと
・人間関係を良くすること
・突き抜けられる人を増やすこと
の3つです。やっと目的の焦点が定まりました。
やまけんさんは「仮称:天才本」を執筆中。
編集担当のKADOWAKA伊藤さんとの打ち合わせ音声を聞いて「伊藤さんの整理力や売り出す力をもっと知りたい」「知って自分の仕事に生かしたい」「どんなふうに本ができていくんだろう」と思った。
やまけんさんが初めてClubhouseに登場した伝説回は、やまけんさんの論文を実証している様子を見せてもらったようで興奮した。
あとのことは詳しく書けないけど、こういうTweetも含めて、まだ自分に落とし込めていないので達成度は★1.5にした。のびしろ……
編集者として心掛けていること
— 伊藤直樹/KADOKAWAの編集者 (@Abet_ito) April 21, 2021
◎プロットは原稿作成において地図の役割をするから超重要
◎見出しは「見開きに1つ」いれる
◎今本屋で何が売れているか、また本屋に行くことで、そこにある違和感を感じる力を鍛える。違和感に気づくことができれば、そこにヒットコンテンツの鍵がある
2.天プロに参加することで、安心して「生きづらさ」を解消したい
私はこの記事(≫「生きづらさ」って何なん?)でも書いたけど、「生きづらさ」から抜け出そうと奮闘している。
天プロを支えにしたいと思った。
天プロ2期、ずっとしんどかった。
人のことが心配。自分に自信がない。こんな私に託して大丈夫なの?
いや、大丈夫じゃないから!じゃあ私は今まで以上にやらなきゃ!
そんな思いがしんどかった。
「任せてみたらいいじゃん」
「自分ができることとできないことを分けたほうがいいよ」
「たけちゃんは抱え込みすぎだと思うんです」
やまけんさんにも、メンバーにもいろんな声かけをもらった。
私があがいている様子も、ずっと見守ってくれてた。
自分の思い込みが自分を苦しめてたのかな。
そこにずっとハマってる、時間を費やしているって、マゾ?
私は、自分が内側からかけた鍵を開けるってことだけで、大丈夫なのかもしれない。
この問いも持っておこう。
たまたま、天プロ2期と同時期に娘が不登校っぽくなってしまった。
やまけんさんにも、メンバーにも相談できたのが本当に支えになった。
天プロは子育てにも効いた。
娘は先生やカウンセラーさんの力も借りながら、本人なりになんとかやってる。
4月は登校日の7割以上登校している。
(学校に行くことがすべてではないが、本人の自己効力感に大きく影響しているように見える。)
天才の生きづらさをどうすれば解消できるのか?ってのも最近言語化しまして。
— やまけん / 変人であれ (@yamaken_edu) July 15, 2020
・経済的にどう生きていくか?
・人とどう付き合っていくか?
・人からどう理解されるか?
天才性の発揮と社会性って、相反することが多いから、そこのバランスをどうやって取っていくかが、課題になりますね! https://t.co/Fs3lw86AcN
私は、やまけんさんの言う「異質型の天才」には、発達障害、HSPなどに属していると言われる人がけっこういると考えている。
他の人よりも感覚が鋭かったり鈍かったり、自分の中での認知行動の構造が歪んでいたり。
そういうのも「異質のもと」になっていると思う。
この「生きづらさ」を抱えた人たち向けの研究には、環境ストレスの対策がたくさんある。
ユニバーサルデザインみたいに、誰にとってもやさしい。
私自身も家族も、そういう異質グループの一員だと思っているので、ぜひストレス対策を取り入れていきたい。
まだまだ途中だが、自分の特性を知ってサポートシステムを得ることで、生きやすさのレベルは格段に上がった。達成度★3.5
3.天プロ中毒・依存から抜け出したい
メンバーそれぞれの物理的距離は遠いけど、長時間を濃密に共有している天プロ。
天プロ1期のときに、「楽しい!面白い!」の刺激を追い求めていて、本当に大切にしなければならないことをおざなりにしていると自覚した。
「好きすぎるから、別れる」ってドラマだけだと思っていた。
チャットをミュートにするだけでは無理で、スパム扱いにして隠したこともあった。
4月初旬は「もうすぐ天プロ2期終わっちゃうな~、どうしよう」と思っていたのだけど、すっかり不安がなくなった。
天プロメンバーは、ずっと存在する。
私たちの体験はなくならない。
桃栗3年、天才10年を見越してやっていく。
4.自分の知覚や感性を取り戻したい
天プロ1期の途中から、ノト・ヨーコさんのプログラムに参加した。
参加当時と違って、メンバーの要望で定期的なファスティングがプログラムのメインになっている。
私は6回目にしてようやく大きな成果が出せた。
しかし、ファスティングが終わってから「自分が何が食べたいのか?」が全然わからなかった。
自分の感覚になかなか気づけない。
誰かの美味しいと言う声、美味しそうな写真や映像、漂ういい匂い、そういうのにすぐに踊らされている。
刺激に誘発されて欲求が起こる。
私は自発的な欲求がわからなくなっている。
ずっとそうだ。
誰かに嫌われないこと、好かれることが、自分にとっての最重要事項だったのだから。
自分が本当は何を望んでいるのかがわからなくなっていたのだ。
「知覚感覚を取り戻したい」と、いろいろやってみた。
子どもと遊ぶ?子どもを先生にする?書道?絵画?運動?ダンス?インプロ?
自分の本音も大事にした。
好きなものは好き。嫌なものは嫌!
やりたいことはやりたい。やりたくないことは、やりたくない!
そうやって自分の感覚をだいじにしていたら、ただのナマケモノの自分に気づいた。
ファスティングに取り組めないのだ。
「食べたい、寝たい、動きたくない」という言葉が浮かぶ。
これはただの煩悩で本能だ。
人間の基本的欲求で同質のもの。
自分らしさなんてあったもんじゃない。
「これ、どういうことなんでしょう?」と、やまけんさんに質問してみた。
得られた回答とこの辺のVoicyも聴いて、自分に落とし込む……。
≫価値観の衣替え、習慣の衣替えについて
≫なぜ長期的に物事を見た方がいいのか
まだまだわからない。昨日はお酒も飲んだし夜更かしして麻雀を習った。
達成度★4にしてみた。
5.2期参加中に「生きづらさを解消」できたら、その先の方針もここで考えたい
生きづらさを解消できたら、天才性発揮に向かって進みたいという欲があった。
目標設定能力もまだまだだ。欲張りすぎたので★0.5
生きづらさは解消できていない。
でも自分の捉え方次第で、どうにでもいられる。
それだけはわかった。
第4章 今後の4つの課題
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具体的な行動目標にして少しずつ取り組み、毎月振り返り、改善していく。
課題1)安心して生活する土台を強化する
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刺激的なことは大好き。
楽しいことをたくさんやっていきたい。
でも、楽しいだけだと疲れる。休める場所がないと疲れる。
刺激的な楽しいことを追い求めるのなら、心休まる環境が必要だ。
衣食住、人間関係、健康など含めて。
生きづらさ解消のために、これからも学ぶ。
学んで、実践して、記録していく。
課題2)課題を整理して減らす
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- 「課題の分離」
人の課題を、自分の課題にしない。 - 自分がやりたくないことはしない。
断る、ほかの人に任せるなど。 - やりたくないけど、自分でしなければならないことは、サポートしてもらう。
これからもやまけんさんに相談するし、誰かに壁打ち相手になってもらう。 - 自分にできることと、できないことを整理して言語化しておく。
課題3)即レスをやめる(特に悲しみ、焦りからくるもの)
- 最適なタイミングを観察する
- 最適な短いワンフレーズを探す
刺激は、良くも悪くも「ストレス」だ。
刺激に、即反応したら、また刺激がやってくるので、「ストレス」が終わらない。
慌てて行動しなくても、死なない。
災害時だってそう。慌てたほうがヤバい。
課題4)自分がやりたいことに取り組んでいく
- 飽き症だから続けようとしない。
飽きる前提で、どんどん次に移る。 - 自分がやりたいことに制限はつけないけど、着手前に検討したい。
安心して生活できるベースが保たれるかどうか。
第5章 おわりに
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何度も何度も同じところでつまづいてしまう。
長期的に見れば失敗は失敗じゃなくなる。
次に生かせれば体験に基づいた知恵になる。
混乱したとしても、その短い期間だけのことで、自分だけってことも多々ある。
世界はいつも迷ってなんかない。高い空からみれば。
これからもいろんなことを学んで、実践して、記録して。
どんどんアップデートしていきたい。
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参考図書
吉濱ツトム,『隠れアスペルガーという才能』,ベスト新書,2016年
るるてあ,『もっと!コウペンちゃん』,KADOKAWA,2018年
西加奈子,『サラバ!(上)』『サラバ!(下)』,小学館,2014年
外山滋比古,『思考の整理学(ワイド版)』,筑摩書房,2017年
ビン・バランドマン(絵),白崎容子(訳),『シャガール 私が画家になったわけ』,西村書店,2002年
武田友紀,『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』,飛鳥新社,2018年
武田友紀,『今日も明日も「いいこと」がみつかる 「繊細さん」の幸せリスト』,ダイヤモンド社,2020年
野口悠紀雄,『「超」独学法 AI時代の新しい働き方へ』,KADOKAWA,2020年
M・フィッジェラルド,井上敏明(監訳),『天才の秘密 アスペルガー症候群と芸術的独創性』,世界思想社,2009年
吉濱ツトム,『発達障害の子どもがぐんぐん伸びるアイデアノート』メディカルパブリッシャー,2018年
ジョン・M. マグレガー (著), 小出 由紀子(翻訳),『非現実の王国で』,作品社,2000年
ジョセフダグニーズ,ジョンオブライエン(絵),渋谷弘子(訳)『フィボナッチ 自然の中に隠れた数を見つけた人』,さえら書房,2010年
吉濱ツトム『ブレイン・マネジメント 脳を自由自在に操る科学的メソッド』,ビオ・マガジン,2020年
山田研太『仮称:天才本』KADOKAWA,2021年出版予定
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