5月、青い服着た写真に想像以上にいいねもらった。
あれは撮影会で写真家のハルさんに撮ってもらった写真。
今からするのは、そのときの話。
(長文読めねえよ、と思ったら、ハルさんがつくってくれた動画だけでもみていただけたら。)
「ほら、これ可愛くない?」
撮影した画像をその場ですぐ見せてくれた。
私は答えに詰まった。
(ハルさんの腕がいいから)
(スタジオがいいから)
(だから写真の私がよく見えるんだよなー)
など思っていた。
「可愛い」と言われても受け取れない「可愛いブロック」、私はまだ大事に握りしめていた。
「ハルさんの腕がいいから、とか言うの?」
ハルさんの言葉、図星。
返す言葉がない。
自分を肯定したくない、間違いたくない。
それでもハルさんは聞いてくれる。
「ほら、これどう?これなら可愛いって言われても仕方ないって感じ?」
「はい・・・」
私はとうとうあきらめた。
否定するのをあきらめた。
そのとき見た写真に、「あら可愛い」って自分で思ってしまった。
ずっと私は自分のことを可愛いわけないって思ってたのかな。
可愛いわけないから、可愛いって間違いやから、そんなふうに思ったらダメだと思っていたのかもしれない。
だってさ、弟のほうが可愛かったし。知ってるし。
弟は「ニコニコしてて可愛いね」って言われてたし。
私はそんなふうに言われなかったから「私は可愛くないんや」って思ってたし。
あああ、撮影会のことを思い出してたら、小さい頃、勝手に傷ついてたことまで思い出した。
で、動画で写っている自分を見た。
「わ、色素沈着!表情なにこれ。姿勢わる・・・。」ってなえた。
何回か見てると「ああ私やねえ」って思った。
ほかの人見ても、「ああ〇〇ちゃんやねえ」って思う。
そこにいるのは、どっちでもあってどっちでもない私で彼女たちなんじゃないのか。
ただの感想。解釈。
だったら、私は幸せになる解釈をしたい。
そんなことを思いました。
エキシビションの案内ページに、ハルさん制作の動画追加されました。
膨大な素材のなかから、その人それぞれの可愛らしさと自己プロのイメージがポジティブに伝わるという観点で、時間をかけて選んで編集された動画。
ぜひ、こちらからご覧ください。
竹本ひろこ|コンテンツ組み立て人
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