【治療記録】周期性発熱(PFAPA)って何ですか?

たけちゃん
たけちゃん

小学4年生の息子、また熱で始業式から学校を休んでいます……。
今日は「よく熱を出す子ども」の話です。
(この記事は2019年1月に執筆を開始しました。)

よく熱を出す子

うちの息子(2009年生まれ)ってよく熱を出すんです。

私が病院で働いていた頃は、息子の熱でしょっちゅう欠勤。
3歳の頃は看病で、年間20日くらいは休んでいたんじゃないかと思います。

熱のある息子を祖父母宅へ預けて出勤することもあったので、息子が寝込んだ日数はもっとあったはず。

しょっちゅう学校を欠席するので、友だちからは「え~また~!?」と言われ、本人は学習が遅れる不安感も抱えてたりします。

周期性発熱?PFAPA症候群??

ちょっと前に仲良くなったママ友に「うちの子、周期性発熱でステロイド飲んでるけど、息子くんも周期性発熱じゃない?」と言われました。

そして今回、発熱と扁桃炎。
ちょうどかかりつけ医が休診だったので、いつもと違う小児科に受診しました。

そこで医師に、周期性の扁桃炎かもしれない。と指摘されたんです。

たけもと
たけもと

周期性発熱って、ママ友が話してたやつ……!

周期性発熱」をネットで調べてみたら「PFAPA症候群」というのが、息子の症状にドンピシャでした。

たけもと
たけもと

PFAPA症候群について、ざっくりと説明してみます

PFAPA症候群とは

たけもと
たけもと

ざっくり言うと、決まったパターンで熱が出る体質みたいなものです

ざっくりしすぎなので、もうちょっと補足します。

PFAPA症候群とは、「周期性発熱・アフタ性口内炎・咽頭炎・リンパ節炎症候群」のこと。

たけもと
たけもと

感染症でもなく熱が出ます。
年中しんどいわけでもないけど、毎月のように熱が出ます。

PFAPA症候群の症状

定期的な発熱、アフタ性口内炎、咽頭炎、および子宮頸部腺炎(PFAPA)症候群は、通常は幼児期に始まる再発性発熱症候群です。
エピソードは4〜6週間ごとに発生し、3〜6日で自然に消失します。


Edwards, Kathryn M., and Michael Hofer. “Periodic Fever, Aphthous Stomatitis, Pharyngitis and Cervical Adenitis (PFAPA) Syndrome.” Textbook of Autoinflammation. Springer, Cham, 2019. 541-561.

PFAPA症候群の診断基準

PFAPA症候群の診断基準

Ⅰ 5歳までに発症する、周期的な発熱

Ⅱ 上気道感染症を欠き、次のうち少なくとも一つの臨床初見を有する

a)アフタ性口内炎
b)頸部リンパ節炎
c)咽頭炎
Ⅲ 周期性好中球減少症を除外できる
Ⅳ 間欠期には全く症状を示さない
Ⅴ 正常な成長、精神運動発達

村田卓士, et al. “PFAPA の診断と治療.” 日本臨床免疫学会会誌30.2 (2007): 101-107.
たけもと
たけもと

息子の症状そっくりでしたが、未検査の項目もあり、診断は確定していません。

周期性発熱=周期性発熱症候群とは限らない

周期性発熱という症状は、主に自己免疫疾患で起こるもの。

MEMO
自己免疫疾患というのは、体外からの異物だけでなく、自分の正常な細胞も「異物」とみなして攻撃してしまうことやっかいな病気。

周期性発熱を起こす病気には、遺伝性のものとそうでないものがあります。

周期性発熱症候群に関する多くのブログでは、非遺伝性の周期性発熱症候群のことを「周期性発熱症候群」と取り上げていますが、広義では遺伝性の周期性発熱も含めて、「周期性発熱症候群」と呼ぶこともあります。

非遺伝性の「PFAPA症候群」というのが、「周期性発熱」で検索するとけっこうヒットするので、早合点しやすいなと思いました。

たけもと
たけもと

要するに、PFAPA症候群っていう病気のほかにも、周期性発熱を起こす病気があるってことです。
パターン化した発熱は、ほかの病気の可能性もあり、自己判断は危険です!

PFAPA症候群の治療は、ステロイドなどの薬物療法や扁桃摘出術だそうです。

思春期以降に発熱間隔が拡がって自然治癒したり、成人で初めて発症することもあるらしいのですが、予後は良好とのこと。

で、息子の繰り返す熱は??

発熱から4日目ですが、まだ40度出ますし、今回も抗生剤は効いてません。
口内炎とも格闘中ですが、扁桃炎もあります。

「また熱?!何でなん?!」というやりきれない気持ちは、原因と対処法がわかって少しやわらぎました。
また熱が出たら、医師に相談してみようと思います。

たけもと
たけもと

まだハッキリしてませんが、このブログを読んでくれている人も同じようなことがあったりして、参考になればいいなと思って書いてみました。

治療の経過

この記事を見てくださっている方がけっこう多いようなので、治療の経過を書いてみます。ご参考になれば幸いです。

子どもの病気のことも、医師に無料相談できる子育て相談ドットコムもおすすめです。

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