安野モヨコ『ハッピー・マニア』から学ぶ、ひとり芝居の効用

先の冬から春にかけて、私は、自宅マンションの漏水被害で2回引っ越しました。

仮住まいに引っ越し→自宅リフォーム→自宅に戻る、です。
復旧までにかかる費用約1000万を関係各所に負担してもらう手続き、仮住まいの寒さ、黒光りするGなど、二次被害にも遭っていました。

加えて、学校に行きたくなくなった小学生の娘については、学校との関係が切れないように、私なりにがんばっていました。

付き添い登校したり、先生方にいろいろご協力お願いしたり、別室を使わせてもらって教室に入りたくない娘とずっと一緒にいたり。

 

新しい春が来てもう夏。

すっかり自宅も落ち着きましたし、毎日送迎付きの短時間とは言え、娘も特別支援学級で授業を受けるようになりました。

 

それでも、私には何かをやりたい衝動がわかないでいました。

 

たぶん、きっと、私は疲れています。

 

「疲れているときには漫画がいいよ!」

友人に教わったこともあります。

「ハマるからやばい」と自分で禁止していたゲームや漫画のアプリをスマホにインストールして、それだけやればいい時間を増やしました。

さてタイトルの回収です。

「シゲタカヨコ」という女性をご存知でしょうか?

 

シゲタカヨコは、安野モヨコさんの漫画『ハッピー・マニア』の主人公です。

私は今、LINEマンガで『ハッピー・マニア』を少しずつ読んでいます。
たしか「毎日無料」ってやつで、時間がたったら1話無料になるシステムで読んでいます。

 

『ハッピー・マニア』を読んだ私が、ノートに自分の思いを書いて気づいたのは、「ひとり芝居って大事なのかも!」ということでした。

まず、ノートに自分の本音をバーーーっと書き出します。
そのあと、文章を眺めてみます。

私はこんなことで悲しんでたんだ、
嫌だったね、腹立つよね、
こうして欲しかったよね、
(ヨシヨシ)

そうだ!私を大切にしろー!
(こぶしを突き上げる)

頭の中で「ひとり芝居」をしている感じになります。

それがまるで、シゲタカヨコだな、と思って。

『ハッピー・マニア』は名言も多い。大人気の漫画です。

シゲタはオトコを見る目がなくて、恋愛に失敗してばかりの「激しめのオバカキャラ」です。
周りの人は、シゲタの暴走に呆れているんですが、シゲタだけは毎回真剣なんです。

 

周りの人から「それいいね」「頑張ってるね」なんて承認されないんですが、人の意見なんて聞かないシゲタは、真剣に自分の「幸せ」を探しています。

はたから見たらきっと、「シゲタ、またやってるよ……」と呆れちゃうんですが、シゲタ自身は「今度こそは!」と果敢に挑戦しては、くじけます。
これをなんども繰り返します。

今はシゲタがなんだかうらやましい。
自分の求めることに、真剣になれるのがうらやましいです。

 

私がシゲタをうらやむ感情は、私自身の「自分を大切にできてなかったな」、「自分のことをもっと大切にしたいな」、という願望からきているんじゃないかと思いました。

 

私ももっとノートでひとり芝居を展開していこうと思います。
それはそれは壮大な茶番劇。

ノートだったら、私だけがわかればいいんだし。
文法もわかりやすさも何も必要ありません。

 

ここまで書いていて、なにか声が聞こえてくる気がします。

ーーそんなの無駄で価値はない。
ーーだれも欲しがらない。
ーー必要とされない。

それなら「いやいや、私が必要としているんだって!」と言ってやります。
見ず知らずの世間の声、てやんでい。

 

ものごとの意味は後づけで、何が次に繋がるか今は分からないことのほうが多い。

そう思ったら、なおさらです。
シゲタばりに、駄々をこねる本音にもかまってあげて、ノートでチャンバラごっごでもしようかな。
ひとり3役くらいで。

 

紙の上では自由だ~!

たけ
たけ

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ブログ公開までに時間があったので、『ハッピーマニア』は2周目突入。

『後ハッピーマニア』(1~3巻)を購入して一気読みしました。

続きが気になる!

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