子どもが遊び散らかし、夫が脱ぎ散らかし、片づけても片づけてもきりがない。主婦のあるあるとはちょっと違った、男性からの家族と片づけのお悩みと対策をご紹介します 。
ほかの方にも参考になると思いましたので、D様にご了承いただきブログで回答いたします。
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D様のご相談内容と現状
ご相談いただいたD様(男性)は、お家の中にご自分のお部屋があります。
自室にはご自分のもの以外に、ご家族のものが置いてあります。
そのため自室が狭くなって過ごしにくいのだそうです。
- ご家族は奥様とお子様。
- ほかのお部屋に置ききれないご家族の普段使いのものが、 D様の部屋に置かれている。

ご家族には内緒の相談なので、詳細は非公開です。
イメージ写真や図解を挟みながら回答していきます。
D様への6つのご提案
- 整理収納の前にご家族みんなで見直す
- 今のものや暮らし方
- ご家族みんなの問題や理想の状態
- 部屋割り
- 整理収納で暮らしのストレスを減らす
- ものを減らす
- 空間を増やす
- ものを預ける

では次に、ご提案内容を具体的に見ていきましょう!
1.整理収納の前に、ココを見直そう

ライフオーガナイズでは整理収納の実作業の前に、生活習慣や価値観をはっきりさせます。
作業前にとりかかるまえに、何をゴールにしてどんな基準で作業していくかを決めます。
ライフオーガナイズとは、暮らしを最適化するための考え方であり、「空間や暮らし、人生を俯瞰し仕組み化する・最適化する技術」と日本ライフオーガナイザー協会が定義した言葉です。
「片づけ脳力®とは」片づけ脳力®検定

作業前の準備が肝心です。ヒアリングを重視して、お客様自身やご家族自身の中にある答えを一緒に見つけます。
今回は想像しながらではありますが、分かる範囲でご提案いたします。
1) 毎日の暮らしやものを見直して、自分と家族の気持ちを想像してみよう
- 「家族のものが多いのはどうしてなんだろう」
- 「どうして自分のようにものを厳選できないんだろう」
- 「自分はこういうところがストレスだけど、家族は毎日ストレスに感じていることはないのかな?」
などなど……

生活やおうち全体を見直しをしてみると、自分と家族との違いが分かったり、気づきがあります。
片づけが、家庭生活をよくするための機会になります。
2) 家族みんなが感じている暮らしの問題やストレス、理想の暮らし方を洗い出そう
そもそもD様が感じているストレスは、ご家族はご存じないかもしれません。
また、ご家族が不満に思っていることもD様がご存じないかもしれません。

家族でもひとりひとり価値観の違う人間です。
問題意識もそれぞれ違うのは当然なので、話し合いが必要です。
3) 部屋割りを家族で話し合って決めよう
部屋割りは入居時に決めますが、家族構成や成長などの変化に合わせて、部屋割りを変更すると暮らしやすくなります。
部屋割りは、各部屋を夫婦・子ども①・子ども②というように人別グループで分けるか、寝室、ファミリークローゼットのように用途別に分けるか。

人別に分けると責任の所在がわかりやすく、用途別に分けると家事がしやすいと言われています。
今回を部屋割りを見直す機会にして、部屋のつくりと同様に、生活動線も意識できたら最高です。
2.整理収納のポイントは「ものを最小限にして空間を増やす」

リフォームや引越しですぐに解決できることもありますが、そう簡単な解決方法ではありません。
ここでは、現実的に可能と思える整理収納のポイントを提案します。
1)ものを減らす
・おうち全体のものを見直し、不要品を処分する

家族のものを「捨てよう」とすすめるのは、やめたほうがいいと考えています。
自分が良かれと思ってしたことが、家族にとって良いこととは限らないからです。

見直しや話し合いの結果、ものを整理しようという流れになればいいなと思います。
・室内のデッドスペースを活かして収納する

壁、天井付近、家具の裏側・隙間など、空いているスペースを活かして収納する方法です。
よく使うものは取り出しやすく、あまり使わないものは少々取り出しにくいところに収納しても、年数回のことなら大して問題ではないでしょう。
≫ベッドの上のデッドスペースを活用した事例|片づけ収納ドットコム
≫本棚を居室でなくデッドスペースに設置した事例|片づけ収納ドットコム

日常生活や防災など安全面に注意する必要がありますし、見た目の問題もありますが、いちばん費用がかかりません。
・あまり使わないものはギューギューに詰める

「もの」によりますが、収納テクニックを駆使すれば省スペースで収まります。

衣類や布団なら圧縮するという手もあります。
2)新たに空間をつくる
・家族で決めた部屋割りで、ものを配置する

こうすることで、自分の持ち物に対する責任や、自分が心地よいと思える空間とものの割合を自然と感じられるようになります。

ご家族それぞれの心地よさを思いやりつつ、レイアウトしたいところです。
・D様の部屋に普段使いのものを置かず、あまり使わないものに変える
自分だけの時間に、ご家族が部屋に入ってくる機会が減ります。
ご家族みんながアクセスしやすい場所に、普段使いのものが置いてあると便利です。

ただ、ご家族がアクセスしやすいのがD様のお部屋でしたら、使えないアイデアです。
また、ご家族の出入りが減ることでコミュニケーションの機会も減ります。
3)預ける:ものを減らして新たに空間をつくる

・トランクルームや倉庫をレンタルする
駅近くに倉庫を借りて、自分で出し入れします。
宅配型と違って、家族に知られずにものの管理ができます。
屋内型のキュラーズや、屋外コンテナやバイクコンテナもあるスペースプラスなどエリアやサービスもいろいろです。
・宅配型のトランクルームサービスを使う
サマリーポケットやアズケルのような、スマホでものの出し入れをオーダーできるサービスが人気です。
預けられるアイテムに制限がありますが、自宅に居ながら利用できます。

預けている期間、費用がかかり、出し入れに手間がかかるのがネックですが、そこさえクリアできればとっておきの方法です。
D様と、「家族が片づけてくれない」とお悩みの方へ
家族間で片づけに関する話し合いが進まないことは、よくあることです。
でも、片づけることで家族関係が悪化してしまったら元も子もありません。
ご家族が片づけに関心がない場合、ひとりでストレスを抱えて「私ばっかり頑張ってるのに……」という状況になりがちです。
同じ状況の人に相談したり、専門家に相談してみるのがおすすめです。

話し合いができないときは、長期戦です。
そのときは「価値観の違い」を片づける考え方もお伝えします。
D様、またのご相談お待ちしています!