
今回は
- モノが多いから捨てないと!
- とりあえず捨てたら片づくんでしょ?!
と思っている方に警鐘を鳴らし、
「捨てるから始めない片づけ」をおすすめします。
この記事を読むと、効果的な片づけ方がわかります。

捨てまくって後悔した私……。
では、解説していきます。
ミニマリストってすごい!カッコイイ!
ミニマリスト(持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人)がメディアで取り上げられて、必要最小限のものだけの暮らしに憧れる人が増えました。
個人のブログやSNSでの発信も増えて、整然と片づいた部屋やおしゃれなインテリアを見る機会も増えました。

モノが全然ない……!
ミニマリストに感化されて思っちゃうのが「自分の家には、モノが多すぎる」「捨てなきゃいけない」ってことでした。

メディアに流されて私は後悔しました……
とりあえず捨てちゃったら、後悔しか残りませんでした。
整理する前に「とりあえず捨てよう」の勘違い

いらない・捨てる・ミニマム…など、言葉のインパクトが強くて、ついつい「とりあえず捨てなきゃいけない」って思いこんでしまいました。
断捨離®が流行りだしたころがまさにそう。
「使ってないものは要らないんだから、とりあえず捨てとこ」って思っていました。
本当の断捨離®の意味はそうじゃないんですけども。

そうして、実家の母のものも捨ててました。
そして揉めました……。
断捨離®もそうですが、こういう最少限のもので暮らす人は、「ものへの執着を捨てた」結果、ものを捨てて最小限のもので生活するようになったのであって、とりあえずなんでもかんでも捨てて身軽になった人ではありません。
(中には、なんでもかんでも捨ててみてうまくいった方もいるかもしれませんが)
- 使うものとそうでないものを区別することが大切です。
生活する上で、ものを使うという行為は必須ですが、使わないもので占領されていたら、生活の質は下がります。
ただ、「捨てる」という行為は、喪失体験につながります。
引越し前に荷物がなくなった部屋は少し寂しくありませんか?
子どもの絵は捨てられないけど、昔付き合っていた恋人の写真は捨てたらスッキリしませんか?
- 愛着があるものとそうでないものを区別することが大切です。
愛着があるものを大切にすると、生活にうるおいが生まれます。
最小限のもので生活するミニマリストは、生活必需品を愛着がわくものでそろえているから、ものが少ないんです。
また、ものに対してでなく、家や人や暮らし方というものに愛着があるから、ものが少ないんだと思います。

私は、料理のレパートリーや機能面での理由で、鍋やフライパンの類が割と少なめです。

整理作業でも「捨てるから始めない」、違った方法をおすすめしています。
捨てるで分けない!「要る」「要らない」は迷う

ものを整理するとき、「要る・要らない」で分ける。
それで整理できればいいんですが、「要る・要らない」で分ける方法は、けっこう難しい方法です。
整理が苦手な人にとっては特に。
「要る・要らない・迷う」ならまだマシかもしれませんが、整理が苦手な人なら、「迷う」に分けられたものが多くなりがちです。

「要らない=捨てる」って連想してしまうから、分けて整理するハードルが高くなるんです。
ライフオーガナイズの片づけでは、「要る・要らないで分けましょう」「迷い箱を用意して3つに分けましょう」ということはありません。
ひとりひとり、ものへの向き合い方が違うんです。

でも、分け方のパターンもあります。
分け方の一つの例をご紹介します。
4Tsグリッド
「感情」と「機能性」に注目した分類法。4つのTは、Treasure(宝物)、Toys(おもちゃ)、Trash(ゴミ)、Tools(道具)の頭文字です。
p.49『ライフオーガナイザーの教科書』2017.主婦の友社
思い入れが強いものは、宝物とおもちゃ、機能性が高いものはおもちゃと道具という位置づけです。
こういう分け方がしっくりくる人もいますし、自分だけのキーワードで分けたほうがやりやすい人もいます。
また、ものの量や種類がとても多い場合や、ものへのこだわりが強い場合は、また違う分け方、選び方をします。
「とりあえず捨てる」はやめましょう
ライフオーガナイズの片づけ方では、要らないものや使わないものを選ぶのではなく、要るもの・使うもの・大好きなものを選んでいきます。
まるで宝探しです。
ミニマリストに憧れたとしても、ミニマリストのマネをしたからといってうまくいくとは限らないのでした。

自分の大切なものを、大切にしたい~!