『プロフェッショナルの流儀』という番組で辻村史郎さん出演回があった。
以下、本人のトークとかナレーション交えて文字起こししています。
陶芸家・辻村史郎さん(74)
出来ないのは面白い
できないから作る
こんなおもろいことはない
辻村史郎はアメリカではとても有名で、彼の作品を取り上げた美術館をいくつもあります。
メトロポリタン美術館・学芸員
彼は独学で学び、師匠も先生もいませんでした。
彼が陶芸家になった道は極めて珍しい。
ロバート・デ・ニーロも彼の作品に魅了され、他にも彼あの作品を所有する著名人はたくさんいますが、名前を申し上げることはできません。
世界的アートコレクター
料理人をわくわくさせてくれる。
京都東山料亭・女将
料理を引き立ててくれる。
なのに器自体がより力を放ってくれる。
自他ともに認める さみしがり屋の自由人
ええ人間や、ええ人間や、言うても、モノが悪かったら、どないもしゃーないねん。
おんねん、そんなやつが。
だから俺は悪人でもええねん。ふふ。
ーーー陶芸家。・辻村史郎と過ごした半年間。
(火を見ながら)
ふふ。またやるしかないという感じか。
(畑を見て)
またイノシシのばかたれが。
ーーーその男は、自分の手で作らずにはいられない。
水菜。サラダ用の水菜やからあまりおっきならへん。
薬かけるんが嫌やからつぶしてんねんな。
バッタの交尾や。
これがこうなってたから、オスがちっちゃんな。
死ね
(笑いながら手の中のバッタを潰してほうり投げる)
容赦なく、アカン奴は殺すねん。
(畑で採った野菜を洗いながら)
井戸
自分で造った井戸の水です
ーーーこの家も50年前に夫婦で造った。
(器に盛った野菜をもりもり食べる)
コロー、コロー、もう食べたんか。
(空になった器を台所にいる奥さんに渡す)
牛乳、凍っとった。
ーーー焼きものづくりは土を掘り起こすことから始まる。
いい仕事、遊びを見つけたなーと思って。
仕事ちゃうねん。遊び。
ーーープロフェッショナルとは?
プロフェッショナルちゃう、アマチュア。
辻村史郎さんにとって、器づくりは仕事ではなく遊び。
辻村史郎さんは自身のことを、器づくりのプロではなくアマチュアだと言う。
プロはどんなときも、一定レベルのものを作り出す。
それをやってない、ということなのかも。
仕事というと、業務に責任感で縛り付けられているイメージもあるかも。
遊びだと、新しいものづくりに自由に挑戦できるし、自分が納得するまで同じものをつくり続けてもいいということなのかも。