渡辺奈都子さんの初めての著書とともに、最近の自分ごとを振り返ってみます。

著者の渡邊奈都子さんは、心理カウンセラーで研修講師としても活躍中です。
メンタルオーガナイズのプログラムを作ったJALO本部講師でもあります。
『人間関係をしなやかにする たったひとつのルール -はじめての選択理論』は、選択理論(選択理論心理学)のエッセンスが一般向けにわかりやすく書かれた本です。
もう5年ほど前に購入していたのですが、私は内容が難しくて理解しきれず、本棚にそっとしまっていました。内容を難しく感じた理由は、選択理論を実践するのが難しいと思っていたからだと振り返ります。

本好きだけど、本棚がギューギューになるのは嫌なので厳選しているつもりです。
難しくて、なかなか読もうと思わなかったのに、なぜこの本を手放さなかったのかと言うと、私の大好きな人が絶賛していたからです。
そのうち一人は柿谷正期さん(日本人初のリアリティー・セラピーのインストラクター)の講座を受けるほど、選択理論にのめりこんでいました。
選択理論とは、自分をコントロールするための考え方や方法だそう。
それを使うと人間関係がよくなるそうです。
今回は、時間を見直したから家庭内の人間関係がうまくいっているのかなと思いつつ、満を持して再読することにしました。
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『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』を読んで
この本は2部構成になっています。
第Ⅰ部は、選択理論心理学と真逆の心理学の2タイプの人間を、ストーリーで紹介しています。
第Ⅱ部は、いよいよ選択理論のエッセンスの解説です。
第Ⅰ部「2つの島の物語」から気づいたこと
私は、ずっと外的コントロールを使ってきたんだと改めて気づかされました。
- 私は人を自分の思い通りに動かそうとしていて、思い通りにならないときは不満だらけだった
- 人間関係がこじれないように、人の期待にはできるだけ応えたほうがいいと思っていた
- そういうのが当たり前になっていて、脱出方法がわからないこと
外的コントロールとは、
これは簡単に説明すると「人を自分の期待通りにコントロールしようとする考え方」です。
渡辺奈都子『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』p.29より引用
ライフオーガナイザーになって、選択理論を使うライフオーガナイザーと触れ合う機会もあり、「自分の選択に責任を持つ」ということはなんとなくわかっていたつもりでした。
でもそれは選択理論のほんの一部分でしかなかったんです。
目からうろこがボタボタ落ちました。選択理論で生きたいと思いました。
第Ⅱ部「選択理論・超入門」から気づいたこと
最近の感じていた「自分や家族のいい感じ」の理由がみつかりました。
自分の過ごし方を見直してみたのです。
見直したこと:1
夫が興味のあることに、「いいね~」「私もそれ好き」と関心がある意思表示をしました。
また、夫に起こったトラブルに一緒に関わりました。
そのタイミングで夫に私の希望を夫にリクエストしてみたら、「できるか分からんけど、いいよ」という返事をもらったんです。
夫にとっては、難しいリクエストだと思っていたんですが、OKをもらえました。

上質世界の話がそうかなと思います。
見直したこと:2
ほかには、子どもとの時間を大切にするために「子供と過ごす時間の目的」を意識するようにしました。
その結果、私が怒ることが減りました。
外的コントロールが減って、子どものリクエストに応えるように。

これも第Ⅱ部の「よりよい人間関係を築くために」に書かれてあることと一致します。
見直したこと:3
あと、選択理論の実践に重要なポイントのひとつとして挙げられている
誰かの役に立つような役割を見つけること。
渡辺奈都子『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』p.226より引用
誰かの役に立っている実感が持ちにくくて、私は外的コントロールに支配されていたように思います。
そして自分の役割を見直して再構築しようと取り組んでいるから、自分自身の機嫌がよくなり、周りの人間関係も良くなってきたのかなと思いました。

自分にOK出せるようになるのは大事。
子どもに選択理論を伝えてみた

おかあちゃんな、今日すごい本読んでん!

え?なに??

2つの島の話やねん。「力の島」と「自由の島」の話……(*内容をデフォルメしてます)…(中略)…どっちに住みたい?

「自由の島」やな~。だって誰かになんかされるとかいややもん。兵隊みたいやん

え?
でも「力の島」は自分の思い通りに人を動かせるかもしれないけどいいの?
妹ちゃんに命令したりとかさ

うん
私と同じく外的コントロール使いまくりの小4男子です。
それでも私と同じように選択理論の考え方がいいなって思うんだ。
そうわかったら、なんだか希望が見えたようで嬉しくなりました。
選択理論、実践は難しい……
ただ、朝のバタバタした時間には、外的コントロールがひょっこり顔を出します。

え?
何やってるん?!
そんなんしてる時間ないって!早くし~や!

うるさいだまれ〇ね!
心の片づけが必要
外的コントロールを使わないようにして、選択理論を実践するにはセルフコントロールが必要だそう。
選択理論を学び、セルフコントロールに生かすために重要なことのひとつは、この行動を厳選する目を養い、行動の再整理を行うことだと思います。
渡辺奈都子『人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』p.131より引用
選択理論を選択してみる?
この本には、自分をコントロールするために、操作すべきなのは何なのか、自分のどの部分なのか、が書かれてあります。
自分をコントロールすること、相手を思いやること、お互いが歩み寄ることで、より良い人間関係が築けます。
その方法も書かれてあります。
私のように、「子どもにギャーギャー言いたくないのに、ついつい口うるさく言ってしまう」
「子どもが言うこと聞かなくて困ってるんだけど、言うこと聞かせて服従させたいのか?」とモヤモヤしているお母さんは、読んでみるときっといろんな発見があるはず。
うまくいかない夫婦関係や職場の人間関係にも。

ベストオブベスト。