おもちで窒息しないために、みんなができること

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

年始はいかがお過ごしですか?

 

看護師×片づけのプロ 竹本ひろこです。

 

私は実家で1泊していました。

 

 

 

今日は、この時期に注意しておきたい事故について、お話しします。

 

おもちを喉に詰まらせる窒息事故

 

毎年、ニュースになりますよね。

事故のほとんどは、80歳以上の高齢の方に起きています。

毎年12月から1月にかけて餅などによる窒息事故が多くなります。   東京消防庁管内1)では、平成23年から平成27年までの5年間に、餅など2)をのどに詰まらせて、562人が救急搬送されています。  特に高齢者(65歳以上)の事故が多く、約9割を占めています。 年末年始には、餅料理を食べる機会が増えるので、注意が必要です。   1)東京都のうち稲城市、島しょ地区を除く地域 2) 餅以外に団子等も含みます。

のみ込んだり、かんだりする力が弱ってくるからです。

しかしながら、発達途中の幼児や、酒に酔った若者でもじゅうぶんに起こりうる事故なので、しっかり注意したいですね。

 

私は病院勤務時代に医療安全対策にかかわってきました。

医療安全対策・事故防止のプロセスに沿って、おもちの窒息事故対策を提案します。

 

 

おもちの窒息事故 防止対策

 

ステップ1から、安全対策の土台を固めていきましょう。

 

ステップ 1 やめる

「おもちを食べるのをやめる」

80歳以上の方がおもちを食べるのは危険です。

実際に、こんにゃくゼリーより、おもちのほうが喉に詰める人が多いです。

東京消防庁によると、食べ物を喉に詰まらせた救急事故の発生状況(2006 年 1 月 1 日~2007 年 12 月 31 日)は合計 2,443 人で、特に「ご飯・寿司」や 「餅」による事故は最も多く、全体の 25.3%を占めている。

食品安全委員会事務局資料より引用

こんにゃくゼリーよりおもちを食べる人のほうが多いので、相対的な数字かもしれません。

でも、おもちは日本の伝統食だということとともに、「危険な食べ物である」と知っていただきたいです。

 

酩酊状態で、おもちを食べないことも大切です。

 

 

おもちは食べないで、似た食感の食品を食べる

  • 
生麩を使う

生麩はいろどりもキレイです。

私が勤めていた病院では、生麩を吸い物やおしるこに入れたりしていましたよ。

  • うるち米や餅小麦で作られたおもちを使う

トックなどうるち米やもち小麦でできた餅は、粘りが少ないので、喉に詰まりにくいです。


介護食として商品化されているうるち米使用の餅もあります。

 

 

ステップ 2 窒息事故の発生率を減らす

よく噛む・水分とともに食べる

よく噛んで、唾液をゆきわたらせる。

喉ごしを良くするため、ゆでる。

汁や大根おろしと一緒にして食べる。

きなこもちや海苔巻きもちは特に注意しましょう。お茶を飲みつつ、食べましょう。

急いで食べるのは禁物です!こんな事故もありましたね。

中学生が「大食い大会」のマネをして、パンを喉に詰まらせて死亡する事故も起きています。

小さく切る・次のひと口は飲み込んでから

大きいと、一度に口に入れてしまうこともありますからね。

少しずつ口に運ぶ
小さく切っても一度にいくつも口に入れてはいけませんね。

「最近むせこみがちだな」と思ったら、おもちに限らず、一口を少しずつにして食べることを心がけましょう。

 

 

ステップ 3 事故が起きないように見張る

ひとりで餅は食べない
そばに誰かがいるときに食べましょう。

幼児や高齢の方が、おもちを食べるときは、食べている様子を見ていてください。

 

ステップ 4 事故を最小限に抑える

おもちは誰かと一緒に食べましょう

もし餅を詰まらせたときに、ひとりだったら…、助けも呼べません!

窒息のサインを知っておきましょう

窒息のサイン
窒息のときに特徴的なしぐさです。

救命法を知っておきましょう

窒息事故が起きたらやること。

  1. 救急車を呼ぶ。
    他の人に頼めるといいですね。
  2. 本人に強く咳ばらいをしてもらう
    これだけで、詰まりが解消されることもあります。
  3. 背部叩打法を行う
    背中を丸めてもらい、中央を強くたたきます。
  4. 腹部突き上げ法は、注意が必要!
    乳幼児や妊婦はダメ!意識がないときはダメ!
    臓器損傷や骨折の恐れもありますから、圧迫には注意が必要です。
  5. 意識がないときは、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージです。
    喉のほうに異物が確認出来たら、スプーンなどで口から出しましょう。

こちらのページに詳しく書かれてありましたので、ぜひご一読を。

 

嚥下機能をトレーニング

高齢になると、低下する飲み込みの機能(嚥下機能)ですが、鍛えることができます。

機能低下を防いだり、ゆるやかにすることができます。

詳しくはこちらのページをご参照ください。

 

 

まとめ

医療安全対策では、まず、危険な行為そのものをなくすことができないか考えます。

経験がなくても、情報・知識があるだけで防げる事故もたくさんあります。

楽しいお正月をお過ごしくださいね!

 

では、今年もよろしくお願いいたします。

 

ご覧いただき、ありがとうございます。

看護師/ライフオーガナイザー®

竹本ひろこ

@大阪府堺市

シェアする

コメントする